| ホーム |
うわさの新感覚ショー - Sleep No More
今年のはじめ
面白いショーに行ったの 


オフブロードウェイ

期間限定のショーだったから
書く間もないなぁ、、、と思っていたら、
公演が延長されてるじゃない!

今やNYで話題のショーとなり
5月まで、、、9月まで、、、と
どんどん伸びてるから書いちゃいます。





去年のクリスマスプレゼント
友人からもらったショーのチケット。

”Sleep No More”



その頃はまだそんな
話題になっていなかったこのショー。

ボストンでは一足先に公演されていたらしく
このショーを見た友人は、

”君たち絶対好きだと思う!”っと
NY公演のチケットを
プレゼントしてくれたのでした 






友人がくれたチケット
詳細部分が全て塗りつぶされていて

場所時間のみ見えるようになってるし!!
ショーの名前すら分からない。

なんで??なんで??

そして一緒に、二枚のDVDをくれたの。

シェークスピア”マクベス”と、
ヒッチコック”レベッカ”

なになになに~?
なんかワクワクする!!





”ショーに行く前に見てね。
そして、ショーの詳細は
絶対ネットで調べちゃダメ!!”
と。

だから、チケットに書かれた
些細な情報も塗りつぶしてあったんだ。

何が起こるの??
おもしろそ~~~!






友人曰く、

そのショーはマクベスのストーリーが
ベースとなっているので
話を知っておいた方がより楽しめると。

うんうん、
映画も本も読んだことあるけど
もう一度復習しておくよ 

レベッカ
は、時代背景や衣装、
ヒッチコック独特の繊細な心理描写が
より一層ショーの雰囲気を引き立てると。

むむむ~。深い。
さすが敏腕ディレクター!

単にショーを楽しむだけじゃなく、
MAXに楽しめる様に事前に
演出までしてくれるとはさすがだなぁ。

ありがとー!






分かってる事はたった2つ。

場所は、廃墟になったホテル。
時間は、土曜日、夜11時半。



夜、11時半!?


お、遅くない??
しかも、閉館したホテルで 

なんだか全然状況が読めないけど、
ネットで調べたい気持ちをぐっと押さえ、
2本の名作映画を見てその日を待ったのでした。








そして待ちに待った当日、
チェルシーにある閉館したホテル、

The McKittrick Hotel へ。




nomore.jpg

だだ~~~~んっ。


思ったより廃墟感がない。

そりゃそうか、
ここでショーがあるんだもんね。






さてさて、

ここで問題発生です、、、






ここまで読んで
このショーを見たい!と思った人は

ここで読むのを止めて
今すぐチケットを取ってください!

Sleep No More チケット購入

月~土の夜7時~12時に数回、
今のところ、9月第2週までやってマス。



もちろん、
ネットでこのショーを調べたりしないで
ピュアなまま行ってーーー!

それが何より、一番楽しめる 

できればマクベスのストーリーは
知っていて欲しいです。

ひとつだけ言えるのは、
ブロードウェイの様にドレスアップしないで
動きやすい格好で行ってね。

Enjoy!








面白そうだけど、行かないわぁ~という方、

行きたいけど、行けないわぁ~という方は

続きをどうぞ 






以下、超ネタバレデス 

長いよ~。





nomore1.jpg

重たいドアが開かれ中へ・・・。









薄暗いホールに小さな受付がぽつん。

チケットと引換に、
一枚のトランプカードが渡されます。


わたしは、”スペードの6”。
相方は、”ダイヤの7”。

なんかもうすでにドキドキ!



(今、やっぱり行ってみようかな?
って思ったあなた!まだ遅くない!!
ここで止めて、今すぐチケット購入~!)







黒いカーテンが掛かった
暗い廊下が右へ左へと続く。

所々に小さな灯りがあるだけ。

暗いし、狭いし、
何があるかわからないからとにかく怖い!

けど、結局、
何も怖い事はなかったんだけどね。
考え過ぎて勝手に怖がってたのが笑える。




一体どこへ行くの??

何があるの??





階段を降り、たどり着いたのは
居心地の良いラウンジ。

ろうそくの炎と心地よい音楽。

バーではフルーツパンチのサービスがあり
数人がテーブルやソファーで団欒中。

なんだか拍子抜け~。



”みなさま、
もうしばらく団欒をお楽しみください。
後ほどご案内致します。”


っとアナウンスが。

何が始まるんだろ~~~。




しばらくして、

”トランプカード、6をお持ちの方、
こちらへどうぞ。”
っと。




あ、あたし!6!

けど、、、
一人で行きたくないんですけどーー。
ちょっとちょっと、ムリムリムリーー。


実はホラーとかお化け屋敷とか大っきらい。。

ホラー映画もできれば見たくないし、

お化け屋敷は大人になってからも
途中で動けなくなり非常口から出してもらったり、

女友達と入ったハズが
出てきた時は知らないカップルの間に入ってた、、、
(しかも腕組んで!! )なんて事も。

とにかく、怖いの嫌いなんデス。
情けない。。。





オロオロしてるわたしを見て
案内スタッフが、

”一人が嫌なら彼も一緒にどうぞ。”と。


よかったぁ~ 


けど、もちろんこれも
今思えば、別々でも全然OKで、
逆に別々で行ってみたかった位 

あえて同じグループの人間を
バラバラに入場させる為に
別のカードを配ってる訳だしね。

あの時は、全く何が起こるかわからず
不安でいっぱいだったのデス。





わたしたちを含めた
10人程で小さな部屋へ。

そこで渡されたのは
アンティーク風の白いお面。

鼻がつんっと尖った無表情なマスク。
木なのかプラスチックなのか結構重い。

ショーの間はそれをつけて、
決してはずしちゃいけないと言う。


観客がお面をつけるの??


そして、写真撮影はもちろん、
私語も禁止とのこと。

いろいろ謎すぎるーーー。



とりあえず、お面装着。



他にも離れ離れになりたくなかった人たちが
一緒に来たりしてたけど、
みんな何が起こるかわからず不安な顔。

って、顔見えないけどね 





小さな部屋だと思っていたのは
エレベーターで、
案内係のスタッフがボタンを押す。

ウィ~~ンっと響く音が
古い建物だという事を思い出させてくれるよ。


エレベーターが止まると
案内スタッフが、”外へどうぞ。”と、
ドア付近のカップルを誘導。

カップルに続いて外に出ようとすると
スタッフはそれを阻止~!

すかさずドアを閉め、
そのカップルをそこへ残したまま
なんと別の階へ!

なに~~~??
なんなの???



スタッフは、
”こうやって人は新しい世界を知るんだよね。”
とか言いながら笑ってるしー。

あの人達はどうなるの??


素知らぬ顔でスタッフが続ける。

”ビルは5階建て、プラス地下1階、
ここからは階段を使って好きなように
好きな階へ自由に行ってください、
はい、解散~!”
と。


エレベーターのドアが開き、
そこは全くの別世界。

まさにレベッカの世界に
突然放り込まれたのでした。



全然意味がわからない。。



唖然としている目の前を、

ダダダダダーーーーッと
すごい勢いで団体が走り抜けて行く。

一体なんなの~~~??






とりあえずウロウロと
そのへんを歩いてみると、
建物の中だけど建物じゃない。

砂利道だったり、墓地だったり。

庭、林、ホテルロビー、研究室、
暗室、ダンスホール、お菓子やさん、
病室、オフィス、バスルーム。


いろんな部屋、いろんな空間、
いろんな世界があって、

そこをみんながウロウロと
白いお面をかぶって探索してるの。


なんだコレ???



けど、どれも本当に凝った作りで
レトロだけど、古びてない、
まるで本物、というか、本物。

そりゃ、お庭やお墓は作り物だけど、
でも光も音も風も湿気も、
ちゃんと再現されててすごくリアル。

病室や、誰かの寝室なんかは
本当にさっきまでここに誰かがいたような
緊張感と湿った空気。

でも時代はずっとずっと昔。
まるでタイムスリップしたみたい。

不思議すぎるーーー。




そして、ふと気がついた。




白いお面をつけていない人が
いることに。




なんで??

みんなつけるルールだったよね??




よく見ると、お洋服も違う。
みんなと違う!

そう、そうなの、衣装を着てる!
映画、レベッカの時代のお洋服!


あの人達が、演者なんだ!!


それに気がついた途端、
彼らに釘付け。





一人でいる人もいれば、
他の演者と絡んでる人も。

セリフはないけれど、
その場所、そのシーンが舞台となり、
無音で演技をしてるの。


これはこれはこれはーーーー。



新感覚!!








演者を見つけると
その人から離れられない。

泣いたり笑ったり、叫んだり怒ったり、
無音の演技にどんどん引きこまれていくの。

部屋を変え、場所を変え、
次々と変わる舞台に、
わたしたち観客は置いていかれないように
ひたすらついて行く。

階段を上へ下へと駆けまわり、
別の部屋、別の空間へ移動する演者を
ひたすら追いかける。

見失わないように走ったり、
走っても見失ったり。

そして、また別の演者に出会って、
その人を追いかける。

誰かを追いかけてたのに、
途中でもっと気になる演者と出会って
そっちを追いかけ始めたり。

聞こえるのは足音だけ。

なんて不思議なショーなの!?!?





それぞれの演者にストーリーがあって、
でも全く別のストーリーって訳じゃなく、

さっきあっちにいた人と
今ここで抱き合ってたり、

あっちですれ違った人と
今ここでまたすれ違ったり。

みんながどこかで繋がっていて、
それぞれの登場人物の過去、今、未来が
絡まり合うのをたぐり寄せるみたいな。

自分がその世界の中にいるような、
自分でストーリーを探るような
なんとも不思議な気分になるショーなのです。





そして、観客も同じ空間にいる訳だから、
結果的にショーの一部になる訳で、

それを観客同士が露骨に意識しない様に
一同、白いお面をつけて無機質となり、
その場の空気と一体化するという
なんとも画期的な仕組みだったのだ。

すごい!

お見事。

新感覚。







時には演者が、
見えないハズの観客に絡んできたりもするの。

突然、じっと見つめられたり、
温かい手で触れられたりすると、

自分と演者の距離の近さ、
自分が同じ空間にいる事を実感させられる。

ホント不思議なショー。


とにかく走って走って
追いかけて追いかけて
あっという間に時間が過ぎていきます。






そして、
どの演者を追いかけていても

最終的に、

地下にある修道院の食堂のような
大ホールへと集まる様になってるの!


すごいーーーー。

これ考えた人天才ーーー!!


全ての演者がホールに集まる訳だから
それに続く観客たちも
自然と集まるってだけなんだけど、

シンプルですごくない?!

そこで最後のシーンが始まるの。


最後の晩餐。








初めて見る、大勢でのシーン。








衝撃のエンディングを迎え、、、








そして、、、








そこから、、、、、








最初のシーンが始まる。








!?!?








まさかのエンドレス!?








そしてまた、気になる演者について行く・・・。








このショーの構成、素晴らし過ぎます。

”結末は最後に”という固定観念を覆す。
そうか、いつ見たっていいんだよね。

見る順序によって、見るシーンによって、
見る人によって、脚本まで変わってくるんだなぁ。

どこをどう選ぶかはあなた次第!って、すごい!






マクベスがベースになっているから、
いろんなとこで、あっ、あのシーンだ、とか
こんな風に再現するんだ、とか
そういうのもおもしろい。

目の前で見る役者さんたちの
迫真の演技も大迫力で
最後まで圧倒されっぱなしでした。

とにかくこのショーは
絶対映画にはできないし
ブロードウェイでも公演できない、
オフブロードウェイならではのショーだなぁ。

何度も通っちゃう人もいるらしく、
機会があればまたぜひ行ってみたい!
今回追えなかった演者たちを追いかけたい!





ショーの後は、
最初に通されたラウンジへ戻り、
またフルーツパンチのサービスが。

結局、朝の3時過ぎ!!
四時間近くも走ってたの!?!?

冷たいフルーツパンチが
なんておいしいんでしょーーー。
喉、カラカラ。




チケットをくれた友人もこの日来ていて、
先に入場していたの。
ラウンジでやっと再会。

彼は途中で何度か
わたしたちを見つけたらしいけど、
意図的に放置。

素敵なチケットをありがとう!!
興奮が止まらないよ~!

何よりも、事前に情報が入らないように
けど、必要な情報だけ入るようにしてくれた
彼の配慮に本当に感謝だよ。

それがあって、より一層楽しめた!




友人は、以前ここにも書いた事がある、
一卵性三つ子ちゃんの美人3姉妹の一人と
お付き合いしてる彼で、
この日は三姉妹も一緒に来てたのデス。

で、みんな、

”あれ?まだお面つけてる??
3人、同じ顔なんですけどーー!”


って、はしゃぐ。

やっぱ言いたくなるよねー 




心地良いライブミュージックを聞きながら、

あの場面がよかった、
あれ見た?なんて感想を言い合いながら、
フルーツパンチ、グビグビ!

ホント、
不思議なショーでした。

ネタバレしちゃったけど、、、

機会があればぜひ行って欲しい!
日本でも公演があればいいのになぁ。




Sleep No More
The McKittrick Hotel
530 W. 27th St.,
New York, NY 10001
212-352-3101

プレゼントにも Sleep No More
関連記事

テーマ:ニューヨーク - ジャンル:海外情報

[2011/08/05 16:30] | アート & 音楽 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
<<雨の野球観戦 - City Field | ホーム | ピア17で夜景を楽しもう - Beekman Beer Garden>>
コメント
なるほどーTAMARAはまさに体感演劇の先駆けですね。それも30年も前に!
Sleep no moreは今の時代にあわせた革新的な体感演劇ですね。
流行りのブティックホテルを会場にルーフトップバーやレストランを併設したり、
20年代初頭にタイムスリップしたような演出は今のNYのトレンドにぴったりで、
それもこの演劇が成功した要因だと思います。
これを80年代にやってもきっとウケなかっただろうなー笑
[2014/10/10 12:28] URL | うらこ #- [ 編集 ] | page top
今から20年以上も前に「TAMARA」という演劇がありました。これもNYの屋敷の中で上演され、観客は気に入った役者を追いかけて部屋から部屋へ動いて舞台の世界観の中に漂うという意味では非常に似ていますね。また体感演劇の再来ですね。決してこの手法は斬新なものではありませんが、とても楽しめる仕掛けだと思います。
[2013/11/05 23:47] URL | hiro #- [ 編集 ] | page top
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://urakony.blog25.fc2.com/tb.php/158-209b658f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |